自分を信じる気持ち

いくつものレイヤー(階層)に分かれているゴルフボール。写真はかなり古いタイプの輪切り

ゴルフボール開発に携わるエンジニアに「もっともアピールしたい点は何?」と問うと、結構こんな答えが返ってくる。

“精密に作れること。何個でも同じ性能のボールを量産できることです”。

最初は、なんだ当たり前のことを言っているなと思ったけれど、複数のボールブランドの開発担当者を取材したり、実際にボールの製造現場を見学したりするうちに状況が飲み込めてきた。ゴルフボールを精密に作ることは、よく飛ぶボールを作るよりも、スピン性能に優れたボールを作るよりもある意味で“難しい”ことなのだ。

コアを完全なる球体に作ることも難しい。そのコアを均等な厚みのケース層で覆うことも難しい。さらにそれを薄い樹脂カバーで覆うことも。均等に積層することがとにかく難しい。そして一個ではなく、何万個も同じものを作る。それがとにかく難しいのだ。

今でも、各社の精密に作るための技術競争は続いている。日夜研究開発を重ねても、精密に量産することはまだまだ簡単じゃない。そこに特許の多くが絡んでくる。

ゴルファーには、好結果は道具のおかげと思い、ミスは自分のせいだと思う習性がある。しかし、自分はうまく打ったはずなのに、飛んでいくボールがおかしな動きをした。予測していなかった揺れ方、落ち方をした。そんな時は「もしかしたらボールがおかしいのではないか?」と疑問に思うことも必要なのだと思う。すべてのブランドのゴルフボールが同じクオリティで作られているわけではないからだ。

ラウンド中、ここまで調子がよかったのに急にショットが荒れだした。そういう場面がある。そんな時も自分のせいにしないで、途中で新しいボール、あるいは違う銘柄のボールに交換しなかったか振り返ってみたい。もし、交換していたら調子が良かったホールで使っていたボールに戻してみる。そうすると、再び落ち着いた弾道で飛ぶようになるかもしれないのだ。

道具を信用することも大事だが、時には自分の感覚を信じてみたい。このボールの曲がりは俺のせいじゃない。そう思うことも時には必要だ。

完璧に自分がやっちゃった時は、わかるでしょう?😅

そんな時はボールを疑ったりしても虚しいだけですよ😅

 

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Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人