買うモノ、作るモノ。

ヒノキのたまごでクリスマス。

最初に自分で作ってみたのは、椿のたまご。

今でこそ自分で木のたまごを作っていますが、元々はKEM工房という北海道の会社が作成した木育用の木のたまごを買っていました。10種類の樹木を大人買いして、毎日取っ替え引っ替えしているうちに自分の好きな肌触りだったり、重さだったり、形があることに気づきました。

次に事務所のあるゴルフ練習場のショートコースで伐採された天然木の枝を使って、自分でたまご型に成形してみました。すると、買ってきたKEM工房の木のたまごよりも明らかに愛着がわくことに気づきました。形はいびつですが、やはり自分で作ったというプロセス、そして木そのものも、今も目の前にある木の分身ですから親近感がわきます。

「買う」しかなければ、じゅうぶん愛せるモノだったわけですが、「自分で作る」という選択肢が増えたことで、愛せるモノのあり方が変わったのです。

大人なのに木育用たまごに癒される日々です(汗)

木のたまごは、KEM工房以外でも作られていますが、そのほとんどはヒノキ材で作られた簡素なものです。用途はビニールプールに大量投入し、木のたまごプールとしてショッピングセンターなどの子供コーナーなんかで活躍します。また、ヒノキですからお風呂に浮かべるだけで香り高いヒノキ風呂に早変わり!するため、シニア世代にも意外に人気があります。私も「お、これは安いぞ!」と20個ほど買ったことがあるのですが、作りが雑だし、底部は平らにカットされているしで正直買ったことを後悔していたシロモノだったのです。それから2年がすぎ、転機が訪れました。

ヒノキのたまごを削り、着色開始。

すっかり香りもなくなり持て余していたヒノキのたまごで、なんか作ろうと思ったのです。それがヘタウマなサンタさんです(汗)

何年かしてニスが黄ばんでくるとさらに愛着がわきそうです。

クラフト系のお店で木製の手作りサンタを見て、ちょっと欲しいと思ったのですが、「これなら作れるんじゃ?」なんて思ってしまうのが最近の悪い癖。店先で失敗購入だったヒノキのたまごを思い出したわけです。

底に2018年と製作年を書く。

クオリティはさておき、なんとなくそれっぽくはできるものです。そして出来上がってみると、やはり売っていたモノよりも愛らしく感じてしまうのです。

モノのあり方ということを考えます。同じ買うのでも、衝動買いなのか、お金を貯めて買ったのか、で愛着は変わると思います。また、同じモノでも買ってそのままなのか、手を入れたモノなのかでも全然違います。実際、要らないと思っていたヒノキのたまごも、今ではこれで次は何を作ろうか?と、愉しみの筆頭アイテムになっていますので(汗)

製作時間は半日ほど。プライスレスな愉しみです。

いたずらにたくさん作ることはせず、クリスマス期は毎年このヘタウマサンタを飾ろうと思っています。さて、お正月用はどうしようか、そんなことを考え始めると本業の原稿が進みません。。。(笑)

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在