ハンディキャップなんていらない!?③

(この記事はつづきです)からお読みください。

よく見かけるハンディキャップボード(写真はイメージ)

ゴルフをスポーツとして見るならば従来のような上位者が有利なハンディキャップ・システムは不要です。上級者が下位のゴルファーにハンディキャップを与えるのではなく、反対に下手な人が上級者と対等にゲームをするために自らがパーを上級者と同じ確率で取れると思われるところのティーグランドを選択してスクラッチでゲームをすべきです。

主体はあくまでアベレージの方達で、上級者に常に負荷がかかる状態でなければ公平な中でのゲームができないからです。

もしストロークプレイで競技をするなら幾つかのカテゴリーを作り、すべてスクラッチでプレイする方がよほど公平でゲームとしても面白くなります。負ければ悔しい気持ちがあり、強くなりたい人はさらに努力を重ねて次のチャンスに備えます。これがスポーツの原点ではないでしょうか。

他のどのような競技に於いてもこのようなハンディキャップ・システムを用いたゲームなどスポーツにおいてはないはずです。

海外に行ってゴルフ場でプレイする場合公式ハンディキャップの提示を求められるケースはかなりあります。だからハンディキャップを取得する理由に挙げていますが、これも一つのエリート意識の表れだと思います。コースのメンバーでなければプレイできない、何処の馬の骨ともわからない人はプレイできないからです。プライベートコースのシステムとしては理解できるものですが。

しかし、競技団体はゴルフの普及にはすべてのゴルファーがハンディキャップを取得する必要があると懸命に唱えていますが、そもそも競技をしない人たちが90%以上も存在する中でとても公平とは思えないハンディキャップ・システムが本当に必要なものなのでしょうか。

むしろ「貴方のハンディキャップはおいくつですか」という問いかけ一つ見てもビギナーやアベレージレベルの人はそのニュアンスを「上から目線」と微妙に感じ取っています。

このような空気感が漂っている現状では競技団体がゴルフの普及のために懸命にハンディキャップ・システムを普及させようとしていることは無理があると言わざるを得ません。

それにエリート意識は一種の差別意識に繋がっているのです。

持てるものが持てない人に施しをする、慈善事業では良いかもしれませんがスポーツとしてのゴルフには今のハンディキャップ・システムは不要です。

誰もが楽しめるゲームがゴルフの普及につながるなら、やはりストロークプレイを前提とした現行のハンディキャップ・システムではなくもっと異なる新しいプレイスタイルやゲームの在り方を模索したり考えたりすることが先で、今必要なことはハンディキャップ・システムの普及ではなくこのような議論を始めることです。

(この記事おわり)

この記事を書いた人

松尾俊介

松尾俊介

Cultivator/ Shunsuke Matsuo
キャロウェイゴルフで20年、卒業して4年。今はフリーランスとして活動していますがそのメインテーマは「日本のゴルフを面白くする」です。
長年ゴルフと向き合ってきた中で、最近感じてきたことですが「ゴルフは言語と同じで便利なコミュニケーションツールのひとつ、そう「人と人を結びつける、理解し合う優れた道具」だと強く思うようになりました。
そのような視点で振り返ると、いろいろな人とゴルフをするたびにその道具の恩恵を受けながらここまできたんだなと感じるようになりました。
であれば、皆さんより少しだけより多くの時間と経験を積み重ねた分だけ、感じたこと、考えたこともあり、それらをまとめながら、日本のゴルフをもっと面白くして、ゴルフの楽しさを伝えたいな、次世代の人のために。
自身の終活の一つとして…