スイングの目的と手段

21.4世紀ゴルフ (152)

スイングを改善しようと試みて、思ったように上手くいかないと感じている方も多いのではないでしょうか?

今回は、スイングを上手く改善していく目的と手段の考え方の提案です。(フルスイングに関してで、コントロールするアプローチ・パットは別です)

まずは、スイングを改善する目的です。

目的:今よりクラブヘッドを安定して正確に・速く動かせるようにすること

その目的を達成するために手段があります。

手段:様々な理論、技術、やり方、練習方法など。

目的は、飛距離を伸ばす・曲りを直すなどゴルファーそれぞれに違うと思いますが、改善するための手段に縛られ過ぎると、返って目的であるクラブヘッドを上手く振ることが出来なくなってしまうことがよくあります。

身体や手の動き、クラブの動かし方はとても大事ですが、あくまでもクラブヘッドを上手に振るための手段だということです。

今やっている手段は何のためにやっているのか? 目的を忘れないことが大切です。

手段が目的のようになってしまうと本末転倒になってしまいます。

そこで、手段が目的に近づいていくための提案です。
①新たな手段は、ゆっくりしたスイングで感覚をつかむこと。(ボールを打っても構いません)

いきなりフルスピードで振ると動きが速すぎて、どうなっているのか自分では認識できないため、感覚がつかみにくいです。

②新たな手段を意識してボールを打つ場合、しばらくの間ボールの行方を気にしないこと。

新たな手段の感覚をつかむことが第一です。ボールの行方が気になって上手く打とうとすると感覚が養えません。また、これまでのスイングと違うわけですから、違和感もあり、すぐに改善されることはありません。今は上手くいかなくても誤った手段でない限り、必ず改善できます。

③新たな手段の感覚がつかめてきたら、新たな手段を意識せずに思い切りクラブヘッドを振ってみること。

その手段が目的に近づいてきているのか確認してみましょう。上手くいかないようであれば①に戻ります。

①~③を繰り返してみましょう。
通常3ヶ月あれば目的は達成できます。その過程も楽しんでもらえるといいですね。

きっと、今までと違うゴルフが楽しめると思います。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員