
10月に入ってから毎日1本か2本、木のたばこを作っています。何のために、というわけではないですが、無心になれる時間が心地いいのだと思います。
何のために。それがないと人は本気になれないようです。たばこをやめるのもそうかもしれません。体調に不安を抱いた時、それがいちばんのやめ時なのではないでしょうか。もっと家族と一緒に過ごしたい。孫の顔だって見てみたい。もう少し長く生きたい。
「そのために、今やめよう。」
そう思えた時が好機なのです。ただ、長年持ち歩いていたタバコやライターがポケットからなくなってしまうのは、相当な喪失感です。ニコチン依存云々ではなく、愛用品が目の前から消えてしまった喪失感が意外に堪えるのです。
木のたばこは、その喪失感を補うための新しい携行品です。経年変化で表情を変えていくのが天然材料のよさ。長く持ち歩くほど育っていく。愛せる持ち物になると思います。
愛着を高めるために、自分で作ったものを持つのが一番です。作る気はない、とりあえずどういう感じか試してみたいという方には、私がチマチマ作っているものをこちらでお譲りしています。