つかまるってなんだっけ?

左に行かなくてもいいのだ。

昨日、テーラーメイドのニューモデル『Mグローレ』ドライバーでハーフラウンドしました。個人的な雑感をひとつ。

このドライバーは、ドローバイアス、つまりヘッド内部のヒールサイドにがっつりとウェイトが集中しているので、重心角が大きく、いわゆる「つかまりのいい」ヘッドとなっています。つかまりがいいと、ボールは左に飛び出すので、同伴プレーヤーも結構左のラフや林に打ち込んでしまっていました。それはたぶん、メーカーの意図通りというか、だからスライスに悩む人にはばっちりなのだ!という証明にはなると思います。

鍛造のツイストフェースが、グローレならではの特徴。ただし、フェースのねじれ加減はグローバルのM3/M4と同じ。

しかし、です。私は『Mグローレ』で打っても左には一切いきませんでした。着弾点はフェアウェイセンター、または若干右サイド。とても安定していました。出球はやや左方向、そして軽く右にスライドして着弾するのです。個人的には、ちゃんとつかまった強さのあるフェードでいい感じだと思いました。

カーボンクラウンですが、アルミ蒸着でシルバーっぽい輝き。

ドローっていうと、私は右に出して戻してくるイメージなのですが、『Mグローレ』はつかまりがいいので、それは結構難しいような気がします。私の場合は右に出せなかったです(汗)つかまりのいいといわれるクラブのなかには確かにどうやっても左にしかいかないモデルもあるのですが、『Mグローレ』はつかまえつつフェード系の球も打てる。そんな気がしました。それはたぶん、意外に純正スピーダーシャフトとのバランスが取れているのだと思いました。

構えてもそんなに左を警戒するような、かぶった感じはない。

昨日もそうでしたが、ドローバイアスがきついモデルでは左にいって正解というか、そう打てて当然的な雰囲気がなんかあるのですが、私はどうもそれは疑問だなぁと。左に行かないように「狙って」打って、ちゃんとフェアウェイにいたほうが絶対いいよなぁ、と思うのです。『Mグローレ』はそれができるモデルなのですから。

つかまっちゃう、のではなく。無理なく、つかまりを強さに変えられる。そう表現したほうがいいと思いますし、試打感に忠実な気がします。

ドローバイアスのクラブでフェードを。フェードバイアスのクラブでドローを打つ。そのほうが絶対やりやすいよなぁと思いながら過ごした1日でした。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在