自分のせい

売ることを考えたならば、完成をみてはいけないのかもしれないが、買うものならばこれ以上変えようがないものを手に入れたいと思う。完成されたものを、だ。

でも、よく考えてみたら作り手として「変えようがない」と思うことは、おそらく無理であろう。どんな商品にも多面的なニーズがあるからだ。あっちを満たせばこっちが満たない。正解が無数にある以上、完成などといえば反発も出る。

だから、売り手側、作り手側の「せい」になんてしてはいけないと最近思う。

「もうこれでいい」は、買い手である自分自身が決めることだ。新しいものが出ても、買わなければよいだけ。似たようなものを何度も買ってしまうのは、自分の「せい」なのだと思うようになった。

そろそろ、いろいろなことを決めてもいい頃合いだ。もう十分、いいやつを持っている。

民芸調の家具を見ていると心が休まる。この色合いについては、もうこれでいい。いや、やっぱりこれがいいなと心から思える。雨の日は日中も暗い小屋だが、色合いは好みである。仕事向きではないけれど。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在