託されたもの

桜は切られれば枝ぶりは硬くなり、樹形は暴れひこばえも増えてくる。いまを急ぎ過ぎず、将来を見越した植栽をすることで、美しい風情を醸しだすことが出来るようになる。

私が知る限り、都下で一番静かに美しい桜が愛でられる小金井CC。松が優先し過ぎると桜が浮いてしまう。また逆に、桜が優先し過ぎると松が浮く。絶妙なバランスを意識して植えられ維持されいている景観美。これだけのものを維持するには相応の苦労と負担があるのは想像に容易い。
このいまを愛でることもないうちに、旅立たれた方達に託された想いを大切にされたから、いまがある。いま愛でている方も、きっと次の世代に託すことだろう。人の揚げ足取りばかりする輩が増えた現代だけれども、後世に誇れることをしているか?と余った時間にでも考えて貰えれば幸いである。

この記事を書いた人

八和田徳文

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー