ゴルフの定義を明確にしよう!(前編)

大幅なルール改正が行われ、いつもに増して必読・必携といわれている、2019のルールブック

ゴルフと言うものを定義付けるとしたら、おそらくこのようになるのではないでしょうか。「ゴルフ場でゴルフ用具を使用して行うゲーム」と。

これはほとんどの人がこのように認識しているもので、これ以上でも、これ以下でもないものです。しかし、これに異議を唱える人達がいます。ゴルフを競技として捉えている団体や個人の人達です。彼らのゴルフに対する定義は明確で「ゴルフはゴルフ場でゴルフ用具を使って行うゲームであり、そのゲームは定められた競技規則に法って行なわれるものである」そして、これ以外はゴルフとは認めない。というものです。

 

ここに実は厄介な問題が生じているのです。競技ゴルフをする人は全ゴルファー(このように表現してよいものかわかりませんが)の約7%と言われており、日本のゴルファー(1年に1回以上ゴルフ場か練習場に行った人)が800万人とすれば56万人が競技ゴルファーということになります。7%という数字は日本だけでなくゴルフが盛んな国々でも同じような割合になっています。

競技ゴルファーは年間プレイ回数が圧倒的に一般ゴルファーより多いので実数はどうでしょうかせいぜい20万人前後ではないかと見ます。

一口でゴルフと言っても他のスポーツと違ってその該当範囲がかなり幅広いのがゴルフの大きな特徴です。

一つは競技、スポーツとしてのゴルフであり、2つ目はレジャーとしてのゴルフ、3つ目はビジネス、社交としてのゴルフ、4つ目は健康や趣味を目的としたもの、これら全てがゴルフとなります。

どれもゴルフ場でゴルフ用具を使って行なわれるもので全てゴルフと認識されているものなのです。

しかし、競技団体や競技ゴルファーの人達はこれら4つの項目全てを一つのルールで縛りつけようとしているために、ゴルフの普及にブレーキをかけていることに気がついていないようです。

競技としてのゴルフはオリンピック種目にもなるくらい世界中で普及が進みプロの世界でも大きな成果を上げています。そのために競技を行うにあたっては公平さが求められ、特にゴルフは唯一審判のいないスポーツとして存在するために一人ひとりがルールに忠実であり、正直にプレイすることが求められています。このことは素晴らしいことだと思います。

「強いゴルファーの前に、良きゴルファーであれ」という言葉はゴルフの真髄を表す素晴らしい言葉であり「紳士のスポーツ」とも言われることも理解できるのです。

 

しかし、競技をしないゴルファーにとってルールとはどのようなものなのでしょうか。

そこまでシビアにしなくても良いのではと思っているはずです。ゲームをより楽しむために最低限必要な決め事が少しあればよいのです。

2人でゲームをするなら相手と決め事を作ってからゲームを始めればよく、2組(5人以上)以上の人達でゲームをするならリーダーか主催者が決め事を作ってプレイヤーが理解してゲームをすることで問題はないはずです。もっとゲームを面白くするために自分たちのルール、決め事を作って行えばエキサイティングなゲームを楽しめるはずです。

しかし、ここで大きなミスリードが現状では行われているために、ことをややこしくしているのです。それは通常行われているコンペと称するゴルフ大会に於いても「この大会はJGAのゴルフ規則に沿って行います」と大会要項に書いたり、発表したりすることで楽しいはずのゲームがシビアなものに急転換してしまうのです。

これでは初心者や経験の少ない人、もっとゲームを楽しもうと思っている人達に高いバリアを作ってしまっているのです。

 

競技をしない人達にとってスコアはあまり意味のないものかもしれません。ゴルフ場でゴルフ用具を使って行うゲームであれば、いろいろなゲームの楽しみ方があるはずで、それらのために使う道具も様々なものがあってしかるべきです。競技団体がいちいちそれはルール違反だとかどうだとか、いうこと自体おかしなことだと思いませんか。

用具は使い手が、このようなものがあったらもっと楽しめる、楽にできるという要求の中から自分で工夫して作るか、うまく作れる人に頼んで作ってもらうかです。それを使うかどうかはゲームをする相手との交渉次第でどうにでもなるものです。

スポーツ、競技としてのゴルフとそうでないゴルフを同じゴルフという言葉でくくるために今大きな問題が起こり始めているのです。

後編に続く…

この記事を書いた人

松尾俊介

松尾俊介

Cultivator/ Shunsuke Matsuo
キャロウェイゴルフで20年、卒業して4年。今はフリーランスとして活動していますがそのメインテーマは「日本のゴルフを面白くする」です。
長年ゴルフと向き合ってきた中で、最近感じてきたことですが「ゴルフは言語と同じで便利なコミュニケーションツールのひとつ、そう「人と人を結びつける、理解し合う優れた道具」だと強く思うようになりました。
そのような視点で振り返ると、いろいろな人とゴルフをするたびにその道具の恩恵を受けながらここまできたんだなと感じるようになりました。
であれば、皆さんより少しだけより多くの時間と経験を積み重ねた分だけ、感じたこと、考えたこともあり、それらをまとめながら、日本のゴルフをもっと面白くして、ゴルフの楽しさを伝えたいな、次世代の人のために。
自身の終活の一つとして…