ただしい

この道はどこへ続いているんだろう? 正しいのか? 間違っているのか?

夜も長くなってきましたので、積んでおいた本の中から「日本の言葉の由来を愛おしむ」という一冊を読んでいます。

それによると、正しいの「ただ」は、無料のタダと意味としては同じだそうです。

「ただ」とはもともと、ほかの要素が及ばない“そのまま”の状態。ただひとり、ただひたすらに、というように。お金なんかいらない“そのまま”持っていってください。だからタダというようになったんだそうです。

正しいとは、まさにそのままでいいこと。ほかの要素が入る余地のない様を言うそうです。でも、誰かの正しいは、ほかの誰かにとっては平気で正しくないになりますよね? そのままではよくなーい! 正しくないゾ!と。

結局、正解というのはひとつの規範や考えに対して、そのままでよい答え。その程度でしかないようです。正解は一つじゃない!とよく言いますが、それはつまり考え方はひとつじゃない!と言っているのと同じなんですね。ひとつの規範に対して複数の正解があるわけではないのです。

正解がわからないのは、きっとやりたいこと(規範・目的)がわかっていないからだと、その本には書いてありました。大事なのは自分なりにゴールを設定することだと。そうすればそれに対する正しい道が見えてくると。

ふと、不思議の国のアリスを思い出しました。道を尋ねたアリスにチェシャ猫が答えるシーンです。

「それはあんたがどっちに行きたいかだな。わからない? それならどっちへ行っても同じこと」

日本でも、西洋でも。言わんとしていることは同じようですね(汗)

 

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在