自然に守られている

小さな虫の営みが途絶えたときに生態系に歪ができる。その繰り返しが波紋となって環境破壊につながっていく。

自然に守られている。 読み方も、意味も、いろんな解釈の仕方もある。人間に不都合なものを排除して人工的な環境を整えたほうが快適、という方がいるかもしれないけれど、それとて人間だけでコントロールできることは皆無。自分が口に入れるもの、自分が排せつしたもの、吸う空気さえも自然が整えている。ゴルフコースに生えている芝生も、人間が育てているのではなく、眼に見えない微生物に随分とお世話になっている。生態系のひとつの役割をしているのは虫も人間も同じ。どっちかが上とか偉いとかはない。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー