21.4世紀ゴルフ(86)
みなさんは、バックスイングを上手く上げることができずに悩んではいないでしょうか?
アドレスからトップオブスイングまで、どこに、どのようにクラブを上げるのか、腕や肘はどのように使うのかなど、クラブの軌道やクラブフェースの向きなどをいろいろ試しながら練習することも多いのではないでしょうか。
バックスイングは、クラブヘッドを速く正確にインパクトするための準備ですからとても大切ですね。いつも同じ形で思い切りよく振り下ろすことができるトップオブスイングを作るために、いい感じのバックスイングを繰り返せることが大切です。
次が【21.4世紀ゴルフ的考え方】です。
その意味で、同じ動きを繰り返すことができるのであれば、どんなバックスイングでもOKだと思います。私自身、遠い昔、プロになった時の師匠からの一言は、今でもよく覚えています。
「プロテスト合格おめでとう!これから君も一生バックスイングで悩むんだね。」
これは、プロとして師匠自身もずっと長い間バックスイングに悩んできた経験からの言葉だったと思います。確かに私もバックスイングをどのように上げたら良いのか、いつも気になって試行錯誤していました。それだけ、毎日、毎ショット、少しずつ違う上げ方になっているということなのでしょう。毎日かなりの練習量をこなしても、バックスイングが同じように出来ないわけです。
そして、バックスイングが安定しなければ、ダウンスイングもインパクトもそして結果としてショットも安定しない。それが問題だったのです。
しかし、ある時を境にバックスイングの悩みはなくなりました。それ以降、30年近くバックスイングに悩んだことは一度もありません。きっとこれからも悩むことはないと思います。
では、どうしてバックスイングに悩むことがなくなったのか?ですね。
次からが【今日の核心部】です。
まず、バックスイングに悩む原因を考えてみました。行き着いたのは、アドレス時とトップオブスイング時の右腕の形が違うということです。アドレスとトップで違う形になってしまうのは、途中で何かの「動き」をしているからで、その動きが複雑であればあるほど繰り返しにくく再現性に乏しくなるはずです。
であれば、途中の何かの動きを出来るだけ少なくすることが大事なのではないか。という考え方です。
次が【やり方】になります。
21.4世紀ゴルフでアマチュアゴルファーの方に提案していますが、その方法は、一言で言うと「トップオブスイングの右腕の形をアドレスの時に作っておくイメージ」です。※実際には、ヒジの曲がり具合と手首のコックによる角度に違いはあります。
具体的にはこうします。
アドレスの時に、右腕のヒジの内側を正面に向けて握ります。
さらに、右手平もヒジの内側と同じように正面を向けることがポイントです。実際にやってみると、グリップを真下から握る感じになります。
そうしておくことで、ヒジの曲がり具合と手首のコックによる角度に違いはありますが「右腕でクラブを上げるだけ」で、いつも同じようにバックスイングとトップオブスイングができます。
一度この方法で、アドレスから理想のトップオブスイングを右腕だけで作ってみてください。その形のままアドレスの位置まで戻して、ヒジを伸ばしコックをほどいてみると元に戻ることが確認できます。
スイングを単純化する。安定したショットを打ちたいけど、練習したくても時間がないアマチュアゴルファーの方にオススメです。
お試しを。
追記:この方法は、ショットを安定させる、もう一つ大きなメリットがあります。それは次回に。