木の表情

木のたばこは本体部とフィルター部で木の種類を変えています。写真は全て本体部用

松本民芸家具好きとしては、水目桜に興味がある。丸棒にしてしまうと特徴である虎斑は見えないのかもしれないけれど、成型して最後にウッドワックスを塗り込んでみないと、その表情はわからない。そこが天然素材の面白味である。

今の段階では、クルミと山桜がいい感じになりそうに見える。さて、どうなるか。楽しみだ。

それぞれにエンジュで作ったフィルターパーツを圧着接合する。そこからヤスリで成型していくのが「木のたばこ」の制作工程。圧着は1日に2本がせいぜい。成型は一日一本できればいいほうだろう。今回からはしっかりと成型したモノを世に出すことにした。“自分で仕上げ成型して!”と言ってもやる人はほとんどいないだろうから。ユーザー自ら手を入れた方が愛着はわくのは間違いないが、それを言ってみても仕方がない。自分で手を入れる人なら最初から自作を考えるはずなのだ。

最終成型まですれば手間と時間がかかって仕方ないが、そのぶん価格も高くする予定。どのみちメシのタネではないのだから。みんなに買ってもらえなくたっていい。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在