1本何役か

話題のPING ChipR
8か9番でチップショットした時のスピンの入り方をする。見た目的にもかなりアイアンである。

結果は悪くなかったが、この一本をキャディバッグに加えるかどうかと問われると、少し考えてしまう。

理由は、これがランニングアプローチ専用クラブだからだ。そしてコイツを使える場面が意外に限定されると思ったから。

ロフト50°のマイ・ピッチングウェッジ

一方、ここ3ラウンド使っている昔のアイアンセット。グリーン周りは結構、このPW一本でまかなえる。ふわっと打つことも、ラン多めにイメージすることも、低めに出していくこともやりやすい。もちろん、大きめに振れば100ヤードちょっと飛ばせ、ロフトがある分ちゃんと止まる。ロフトの大きな昔のPWは、使ってみるとかなり万能だ。一本で何役もこなしてくれる。

転がし専門の道具も、使う側が転がし主体で寄せを考えているのなら非常に有益だと思うが、個人的には、一本でいろいろできる道具の方が好き。ラウンド中に触る機会が多いほど、道具は扱いやすく、味方になっていくと思うから。私は昔ロフトのPWを使ってみて、ここに辿り着いた先人たちの試行錯誤に脱帽の思いである。

そして、今。最新の選択肢に本来のPWが存在していないことを少し残念に思っている。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在