セントアンドリュースオールドコース開催ということで、久しぶりにテレビ観戦をした。1日のなかに四季があると言われるスコティッシュウェザーはどこへやら。とても穏やかな節目の150回大会であった。
ウッズの痛々しいスイング、熱狂する観衆。最終18番での涙。対してミケルソンへは冷ややかな視線が送られていた。気が集まらないとスタープレーヤーといえどオーラがなくなるのだと思った。日本のテレビ的には青木プロと戸張さんが中継からの勇退を発表。2人でリンクスを散歩しながらノスタルジックなコメントに終始した。いろいろなものが終わったのかな、と感じる場面が多かったのはセピア色の街並みと草原の荒涼感が相まったからだろうか。
キャメロン・スミスのパッティングは、とにかくすごかった。ボールに向かう時、骨盤の向きを気にして丁寧にセットアップしていたのが印象深かった。方向をどこでとればいいのか。とても勉強になった。
夜中に全英を観て、今は打席を埋める休日ゴルファーの練習風景を眺めているが、振りや当てることを気にしている人は結構いるが、セットアップを丁寧にやっている人は少ないように思える。
アドレスの姿勢、ボール位置、グリップもそうだが、その前に「骨の位置」を気にする仕草がない。ちゃんとバランスよく地面の上に立てているかどうかを気にしていない。
「コツは骨」。昔、よく話を聞いたフィジカルトレーナーの言葉を思い出した。クラブヘッドの動きは、骨が決める。