ミスショットを起こす最大の原因

21.4世紀ゴルフ(174)

ミスショットと言うと、スライス、チーピン、プッシュアウト、ヒッカケ、ダフリ、トップ、シャンク、テンプラ、ザックリ、チョロなどたくさんありますが、その原因はそれぞれ違うのでしょうか。意外に1つの原因が様々なミスショットを起こしているように思います。

今回は、様々なミスショットを起こす最大の原因を防ぐ提案です。

その最大の原因は、「振り遅れ」です。

振り遅れは、フルスイングだけでなくグリーン周りのアプローチなどの小さなスイングでも起こります。

「振り遅れ」とは、どのような現象でしょうか。
様々な表現のしかたがあると思いますが、ダウンスイングでクラブを振り下ろした時、左手がアドレスの位置に戻ってきているのに、クラブヘッドがアドレスの位置に戻っていない状態です。振り遅れは「クラブヘッドを振り戻し遅れている」ということです。

「振り遅れ」はなぜ起こるのでしょうか?
原因は以下の大きく4つに分けられると思います。また、互いに関連し合っています。

■バックスイングとダウンスイングの身体、腕、クラブが動くスピードの違い
ダウンスイングの方が圧倒的に速いので、身体の左サイドが止められない動き、ボールに向かって突っ込む動きなどになりやすくなり、クラブヘッドが振り遅れることにつながります。

■手や腕の使い方
ダウンスイングで過剰な左手のリードやタメを作る意識・右手を使わない意識は、クラブヘッドを振り戻すタイミングを遅らせることになり振り遅れにつながります。

■身体の使い方
ダウンスイングで身体を回転させ続けようとする意識は、左サイドが引ける動きになりやすく、グリップも動き続けるためクラブヘッドが追いつかず振り遅れにつながります。

■メンタル面
上手くボールに当てたい・ミスしたくないという意識は、クラブヘッドを振ることを妨げます。振れない状態が振り遅れにつながります。

ここから本題!「振り遅れ」ないための提案です。大切なのは、

・クラブヘッドに意識を集中して、どこまで速く振れるか素振りを繰り返すことです。

ヘッド側を持ってグリップを振る・クラブを短く持って振るなど軽いものを振ることがコツです。手や身体の動きがどのように感じられるのかを覚えることです。

・インパクトでクラブヘッドをボール手前で寸止めする練習を繰り返すことです。

止められる程度に力を入れてください。アドレスした時のクラブフェースの向きに戻っているかどうかを確認します。手や身体の動きがどのように感じられるのかを覚えることです。

振り遅れの度合いを少なくしていけば、劇的にショットが安定しますし、最大の飛距離も得られます。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員