振り遅れるクラブは使わない

21.4世紀ゴルフ(177)

連載174回で、「振り遅れ」の原因と改善の提案をスイング面からいたしましたが、使用するクラブでも振り遅れは起こります。

どんなクラブを使いたいかは、みなさんそれぞれに自由ですが、自分が望むショットが打てるかどうかとは別の問題です。もし上手くボールが打てていないのであれば、その人にとって、振り遅れるクラブの可能性があるということです。

今回は、振り遅れを防ぐクラブ選びについての提案です。

インパクトでフェースがスクエアに戻ってこない。それが振り遅れ。

「振り遅れ」を起こすクラブの要因は、クラブ長さ、クラブ重さ、バランス、ヘッドの大きさと特性・ロフト、シャフト硬さ・特性、グリップ重さなどですが、他にもまだまだたくさんあります。そして、それぞれの要因が複雑に関連しています。

どれも重要ですが、まずはその中でも代表的なクラブの長さ、重さ、ヘッドの特性を合わせることから考えるとよいと思います
(詳しく知りたい方は、一度クラブフィッテイングを受けることをオススメします)

以前、「自分にとって合っているクラブは、フェースがスクエアに芯に当たる確率が最も高いクラブ」と書きました。
振り遅れはフェースをスクエアにインパクトできませんし、芯にボールを当てる事が難しくなりますので、飛ばない、曲がる、上がらない、当たらないが起こります。

振り遅れることなくタイミングよく振れる、重さ、長さを選ぶこと、望む弾道に近づく特性を持ったヘッドを選ぶことが大切だと思います。

これらは、数字だけで判断できるものではなく、自分で打ってみなければわかりません。
いろいろな長さ、重さ、ヘッド特性のクラブを試打してみて、自分にとって振り遅れないクラブを見つけてみてください。もっとも良かったスペックが、今後のひとつの目安となります。

もし、今のクラブで上手くいっていないのであれば、長さ・重さ・ヘッド特性はどうなのか確認してみてはどうかと思います。
もちろん、合っているクラブを使ったからといって全てが解決されるわけではありません。スイングも改善していく必要がありますが、合っているクラブは改善しやすくなります。逆を言えば、合っていないクラブで練習しても、なかなか上達は望めないとも言えます。

これまでのフィッテイング、プロゴルファーとしての経験から、意外にクラブに問題があることが多いと感じています。

ご一考を。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員