貧乏くさいが心地よい

たぶん2014年に企画し、製作した細身のL字パター専用カバー。

愛用しているニットのパターカバーが傷んできた。クラシカルなL字ブレードパターにごっついパターカバーは大袈裟だと思い、山形のニット会社に交渉して創ってもらったものだ。用途は限られているが、だからこそ他にないいいモノになったと思う。

写真のように痛んでしまっても、自分で縫い合わせればあと5年は使えると思う。繕えば長く使用できる。シンプルなモノの良さだと思う。

靴下も親指だけ穴が開いたりする。それを繕って履くことは「貧乏くさい」と昔は思っていた。今は、自分の手で補修して使うことのほうが豊かな感じがする。完全に自己満足で、他から見れば貧乏くさく見えることに代わりはないと思うが、自分の中ではできるだけ繕って最後まで使った方が心地いいと感じる。

山形のニット工場はホームページもないし、電話もメールも繋がらなかった。10年近くの時が経っているので、廃業されちゃったのかな、と思う。

今、新しい生産委託先を探しているが見つかるかどうか。自分と同じようにこのニットカバーを長く使っている方も、繕いながら使ってくれているようだから、できれば新しいものも定期的に作っていきたい。それが工場の経営の足しになるのならなおさらだ。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在