遅春

春の訪れを待ちわびていた野草たちには一斉に花が咲く、北海道の春は遅く、とても短い。

 

本州で染井吉野をみつつ 整わない心構えに焦りを感じつつ

北の大地に居して諸事努めつつ

ようやく季節と同調をした

 

気づけばもう卯月も終わりごろ

今年も三分の一が終わろうとしている

 

季節ごとの花をみて枯れ枝をみて落葉みて

あれこれ思いつつ人生を振り返る

やっとそんなゆとりが少しだけ見つかりだした

 

夏には乾く雪解けのせせらぎ沿いを歩み

よどみのない空気を胸いっぱいに吸い

遅春を堪能させていただいた

 

毎年変わらず生まれてくる野山の命を逞しく

少々羨ましく思った今年の春散歩

あと何度春を迎えれるだろうか・・・・・・

 

日が昇らないうちに歩くと朝露とまだ起きぬ花を観賞すること叶う。早起きは三文の徳、この頃この言葉の意味をいろんな場面で感じるようになっている。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー