打たないために、打つ。

「淡々と小さなことを正しく積み重ねていこう。ミスしても正しいエリアに外すなら大丈夫」

一打、一打、一歩、一歩。失敗をも描きながら進む。

奇跡と呼ばれるものが、その積み重ねの先にあった。

最終ホール。第2打目、第3打目。明らかにうごきが、表情がこわばっていた。

長いブランク。それは仕方のないことだった。

最後はひとつ落とした。勝者と敗者の差はたったの一打だった。

14年のブランクを埋めたのは、たったの一打だったのだ。

1ストローク。

終わってしまえば、誰も追い越すことができない大きすぎる差。

どうやってうまく打つ? どうやって遠くへ飛ばす?

つい、打つことばかりに興味を抱いてしまうけれど、

どうやったら、無駄に打たなくて済むか。

それを考えながら一打ずつ進むのがゴルフなのだと、改めて教わった。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在