還る巡る

摂理に耐えられないものは役目を終える。太陽の光を浴び、光合成をしていた葉を茂らせていた枝も老いれば枯れるし、風雪に耐えられなければ折れる。そのうち地に落ち、小動物や微生物に分解されて土に還り、根から吸い上げられる栄養になる。

交わることなく適当な距離をおき育つ、簡単なようで難しい。交われば劣るものは日差しを遮られ、弱り、朽ちていく。自然は美しいけれど、実はとても厳しい。感情抜きの摂理がそこにあり、人為的措置には限界がある。いま生かされていることに感謝する。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー