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最近、JR大糸線が好きで車ではなく電車で松本に行っている。信濃大町は松本からちょうど一時間くらい。北アルプス登山の玄関口だ。
山に登る人にとってはターミナル的な街。私のように眺める派にもとてもよい。鷹狩山など北ア展望台としても素晴らしい低山もある。
山は常にそこにあって、何も変わっていない。でも人は常に新しさを求める。
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大町も閑散とした街だ。古さがどんどん増している。輝きを失っているといったほうがいいだろうか。地方は「かつて」は賑わった街ばかりだ。その町々をつなぐ街道は寂れ、鉄道も廃線の危機を迎えている。
新しさの前に、陰りが濃くなっている。しかし、ここから眺める山々は眩い。その魅力は衰え知らずだ。この山を眺めながら暮らしたい人はたくさんいるだろう。私もそのひとり。ビジターではなく、暮らす場所としてどうあるべきなのか。そんなことを考えていた。