認めていないのは、誰?

ウェッジのシェイプはクリーブランドTA588以来さほど変わっていない

最初は変わったのはどこだろう? と興味津々だったのに、途中から「変わらないところ」「変えてはいけないところ」を探すようになった。変えてはいけないところが多い道具ほど、エンジニアが変わった感を出すのに苦労する道具ほど、「完成している」といえると思うからだ。

完成したのだから、何も変えずに、ずっと売っていればいいのにと思うが、それがゴルフではまだできないようだ。高級万年筆のようにはいかない。

文具は定番の万年筆もあれば、最新の書きやすさを追求したものや、書き損じても消せるものなど選択肢が豊富だ。誰も最新式と定番万年筆を同じとは思っていない。最新が定番モノの代替品ではなく、ユーザーが別物としっかりと認識している。消せるペンは、消せるペンとして固有の進化を遂げ、ニューモデルが出るからわかりやすい。

ゴルフクラブやボールは、、、、すべてにおいて最新がとって変わってしまう。数百年の歴史の中で「定番」という名の完成品は、いまだ生まれていない。

いや、実はあるのだが、このカテゴリーはこれで完成!と「認められていない」のである。

 

 

 

誰に? 「あなた」にである。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在