縄張りの中で

札幌GC輪厚Cのフィニッシングホールにかかる橋

欄干に嵌め込まれたコースのモチーフDoDo鳥のレリーフ。緑青が浮いているところを見ると銅板プレートのようだ。酸化というより硫化なんだろうなと思いつつ、寝そべって写真を撮った。

「そこ、あまりそばに寝ない方がいいですよ」

同伴プレーヤーから声がかかる。この雨垂れのような緑青の正体は、キタキツネのおしっこだというのだ。マーキング。野生の縄張りの中で僕らは遊ばせてもらっていることを実感した。

グリーンサイドからコースを振り返った。

最終組の僕らが上がったら、ようやく彼らの自由時間。同じ場所で僕らは分け合って暮らしている。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在