「戻る場所」を見つける

21.4世紀ゴルフ(53)

「耕す」をご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます!

今年も、アマチュアゴルファーの皆さんが、少しでも上達してゴルフをより楽しんでもらえるように、役立つと思ったことの提案をしていきたいと思っています。興味のある方は、引き続き21.4世紀ゴルフにお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

さて、年初めということで、1年を通して上達しつつ安定したゴルフをするための提案をお話します。

みなさんもよくご存知のことと思いますが、「パレートの法則」というのがあります。
「80:20の法則」や「2:8の法則」などとも呼ばれている法則ですね。
『2割の顧客が売上の8割を生み出している』や『費やした時間の2割で仕事の成果の8割を生み出している。』ということです。

この法則は、ゴルフスイング習得にも当てはまると思っています。

スイングで迷った時、戻るべき場所はどこですか?

スイングには、いろいろたくさんのチェック項目がありますが、最も大事なのはその内の20%です。それさえ出来るようになれば、また維持すれば、おおよそスイングの80%はOKになるわけです。

では、その20%とは何でしょうか? それは、ゴルファー一人ひとり、みんな違うのではないかと思います。ちなみに、フルショットスイングでの私自身の20%は、「アドレス」と「クラブヘッドを振る意識」の2つだけです。これが上手く出来ていれば、だいたいショットの調子は悪くないんですね。

この20%は、「戻る場所を見つける」ことにつながると思っています。

これは経験的にも非常に大切で、戻る場所があるか、ないかで、ゴルフの調子の波や上達スピードが大きく変わります。

誰でもショットの調子が悪くなることはあります。その時に、早く調子を取り戻そうとして、様々なことを試すと思います。初めて試してみることもあるかもしれません。しかし、かえってそれが深みにハマってしまう入口になってしまうことも多いように感じます。

そんな時、自分の「戻る場所」があると安心ですね。そこに戻って練習すれば調子を取り戻せることがわかっているからです。 

皆さん自身にとっての20%はなんなのか? 戻る場所はどこなのか? 年初めに考えてみてはどうでしょうか。

お試しを。

2020年もゴルフを思う存分楽しんでまいりましょう。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員