フラットバックに気づき

キャビティではないバックフェースデザインだと「マッスル」と呼ばれる風潮がある。上の写真、左ならばマッスルバックだろうが、右ならどうだろう? これはモリッと肉盛りはされておらず上部までならされている。フラットバックである。

個人的にはフラットバックが好きなようだ。ベン・ホーガンのAPEX(’88/RED LINE)、今愛用しているトップフライトLTグラインド。いいなと思ったものは似通っている。

モリッとマッスルも大好きだが、実は打ってみるとフラットバックの方が結果がいい。

一部分に重さ(厚み)が集中しているよりも、その形の中で均等な厚み、つまりウェイトを平均的に分散させたほうが形と動きがリンクしやすいのかな、と思ったりする。

今はウッドもアイアンも「ポイントウェイティング」が主流だ。重さのいらない箇所は薄くし軽量にして、重さが必要な部分にドカンと持っていく。見える形とウェイトの在りかはまったく異なるものである。

物理的にはそれが正解なのかもしれないが、アナログ人間が振り回した時にどうなのだろう?とも思う。個人的には形で重心位置が決まり、重さ(厚み)が形なりに平均化しているモノになんとなく安定感を覚える。

ウェイトをどこにおくかの前に、形で重心設計をする。形を無視しない重心設計。とても重要なことだと思う。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在