土に還る。

Broken Tee

落ちたものと折れたもの。

いくつかの季節が過ぎると土に還っていく。

しかしプラスティックは還らない。

何ヤードの違いがあるかわからないが、

日本ではウッドティがあまり使われない。

 

折れてもいいじゃないか。

枯れて、朽ちて、そうして土に還る。

愛するゴルフコースのイチブになる。

この記事を書いた人

宮本卓

Cultivator/ TAKU MIYAMOTO(TM・PHOTOLINKS)
過去・現在・未来という時間の横軸の一瞬を捉えるのがフォトグラファーの本分だ。その断片に映し出される現在が、過去をもの語り、未来を夢想させる。きりりと鮮明な過去と、不確かではあるが無限の可能性を秘めた未来。そのふたつがあるから、いまという微妙な色彩が際立つのである。モノクロームの色彩。黒と白の狭間で淡くグラデーションするグレーにも似て、いまという横軸はなんともいえない風情、色を醸し出すから面白い。時間軸を切りとり、そこに感情・感性加味して縦軸を引き出していく。それがフォトグラフの断片だとすれば、僕はそんな時空を愉しめるしごとを天職だと思い、ありがたく思っている。マジックアワー、時の線引きが曖昧な風景の中で、そんなことを思う。
ゴルフ写真家/全米ゴルフ記者協会会員/世界ゴルフ殿堂選考委員