When the Seedlings Grow

フェスクのなかにデイジーが咲く、リンクスコースの日常である。ホイレークにはフェアリーリングがあり、カタビラのコロニーがあった。トーナメントだからと特別なことをする必要はない。ゴルフゲームは何世紀もそうやって育まれてきたものだ。

 

全英を観戦しながら心が躍らない理由がいくつか思い当たる。

2006年ほどコンディションがタフでない。

タイガー・ウッズがいない。

フェアなコンディションとは自然らしさにあり、華美でなく、均質過ぎないほうが良いと思う。

リンクスで開催する全英はそれらしくあって欲しい。

 

それから、映画『この苗が育つ頃に』をみた。

シリアの日常とささやかな希望を等身大に伝える。

そこにゴルフを楽しむ余裕などは無い。

 

もう少し先の未来まで、ゴルフが素朴なゲームであれ、インテリジェンスのあるゲームであれ、そう切に願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー