ハンディキャップなんていらない!? ①

ゴルフのハンディキャップ・システムは上級者でもそうでない人でも一緒にゲームを楽しめるように考えられたものです。長い歴史もあり、このシステムをもとにクラブ競技などが行われ、最近では世界共通で使えるものをということでスロープシステムというものが採用されています。熟考を経ただけあって、とてもよく考えられそれなりの工夫がみられる優れたものであることは確かです。

さて、誰もが腕前に関係なく公平にゲームができるようにと考えられたハンディキャップ・システムですが実際に使われている現場を見ると様々な問題点も浮かび上がってきます。

一つはハンディキャップそのものが公平に査定され算出されたものなのかが重要です。

それは算定システムの問題ではなくゴルファーの資質によるところが大きいからです。ハンディキャップは本来すべてのラウンドでスコアを提出して初めて公平なハンディキャップ・システムが機能します。しかし、そうなっていないことが不公平感を出しているのです。ゴルファーの意思でスコアカードの提出に選択肢があるからです。

写真はイメージです。

ゴルファーの心理からすると少しでも良いハンディキャップを取得したいという気持ちや一度獲得したハンディキャップを維持したいために、悪いスコアを提出せず、良いスコアだけを選別して提出して実力より少ないハンディキャップを取得する人も多く見られます。

反対にコンペなどで上位になりたいがため、いや賞品を確実にものにしたいがゆえに悪いスコアを中心に提出する人もいます。正直がゴルフの前提とすれば、正直でない人が混在してしまうと算出されたハンディキャップはちょっと怪しいもので、公平性は担保できずどこかに行ってしまったように見えます。

倶楽部でもハンディキャップの上位をAクラス、下位をBクラスと分けて競技会を行っていますがBクラスからAクラスに昇格することは名誉であり、反対にAクラスからBクラスに落ちることは不名誉という感覚も派生しています。これらの感覚はいったいどこからくるものでしょうか。

(この記事につづく)

この記事を書いた人

松尾俊介

松尾俊介

Cultivator/ Shunsuke Matsuo
キャロウェイゴルフで20年、卒業して4年。今はフリーランスとして活動していますがそのメインテーマは「日本のゴルフを面白くする」です。
長年ゴルフと向き合ってきた中で、最近感じてきたことですが「ゴルフは言語と同じで便利なコミュニケーションツールのひとつ、そう「人と人を結びつける、理解し合う優れた道具」だと強く思うようになりました。
そのような視点で振り返ると、いろいろな人とゴルフをするたびにその道具の恩恵を受けながらここまできたんだなと感じるようになりました。
であれば、皆さんより少しだけより多くの時間と経験を積み重ねた分だけ、感じたこと、考えたこともあり、それらをまとめながら、日本のゴルフをもっと面白くして、ゴルフの楽しさを伝えたいな、次世代の人のために。
自身の終活の一つとして…