HONMAのツアーボール。

ソフトウレタンカバーでピタリと止まる。

オリジナルゴルフボールD1が好調の本間ゴルフは、普段ツアーボールを愛用する中・上級者に向けた、本格ソフトウレタンカバーゴルフボール、TOUR WORLD TW-Xを11月から発売している。“のっかる飛距離系”を標榜し、反発系のコア&ミッド層にスピン性能に優れたソフトウレタンカバーを組み合わせた3ピースボールだ。ディスタンス系のD1に比べ、本間ゴルフのツアーボールの認知はまだまだ低い。1スリーブ(3個)980円(税別)と気軽な価格設定とすることで、まずはゴルファーのお試し機運を盛り上げたいという。

(商品情報)製品名/TW-X(ティーダブル-エックス)構造/3ピース ウレタンカバー カラー/ホワイト No. 1.2.3.4 原産国/TAIWAN 価格/1スリーブ¥950+税/1ダース¥3,800+税

(以下 編集部より)

国内メーカーとしては珍しくサーモセットウレタンカバーを採用。

先日、TW-Xボールでラウンドする機会に恵まれました。印象としては打感は全ショットにおいてやや軽め、ドライバーなどのロングショットではボール初速が高く、高弾道になりやすい。アイアン領域でも弾道がやや高くなる気がしました。使い慣れている某ツアーボールと打ち比べたりもしましたが、ドライバー、アイアンとも高弾道でスピンが少なめなので、TW-Xの方が0.5番手くらい飛んでいる気がしました。

TSUとTPU。ゆで卵かチョコレートか。

ツアーボールで気になるのはショートゲームでのスピン性能だと思いますが、TW-Xは同伴競技者のショットを見ていても、結構スピンが効いていました。グリーンが柔らかい状態でしたので止まるどころか、戻るまでありました。このいい感じのスピン性能はカバーにサーモセットウレタン(TSU)を採用しているからなのだそうです。ツアー系のゴルフボールに使われているウレタンカバーは、サーモセットウレタン(TSU/熱硬化性ウレタン)と、サーモプラスチックウレタン(TPU/熱可塑性ウレタン)に大別できます。

TSUは数種類の液体を化学反応させ、熱を加えることで固形化するウレタン素材。ゆで卵的?(汗)。Tのつく米国ブランド2社のツアーボールはこのカテゴリーといわれています。もちろん、カテゴリーが同じだけで、各社レシピも素材特性も異なります。ゴルフボールは特許のかたまりといわれているほど、同じ素材や製法で作ることが許されない厳しいアイテムなのです。

一方、TPUは日本のゴルフボールメーカーのツアーボールに採用されています。こちらは複数の樹脂ビレットを熱を加えて溶かし、混ぜ、冷まして硬化させる方式。チョコレート的?(汗)。薄肉化には優れている反面、粘りがTSUに比べて出しにくいと言われており、これを補うために国内メーカーでは“コーティング材“の研究が進み、現在ではTSU同等以上のスピン性能と感触を発揮できるようになった、とアピールされています。

どちらがいいのか? それは使った人が決めることですね。

いい悪いではなく、好きか嫌いか。使いやすいか否か、なのですから。

もちろん、カバー特性ですべてが決まるものでもありませんので。

こちらも大注目されているTW747 460ドライバー。曲がりの少ない高弾道が打てました。

実際にラウンドでボールの性能を体感し、惚れて、そのボールが1ダース3,800円(税別)だったら、それは嬉しいですよね。ぜひ、お試しいただき、自分の肌感覚に合うかチェックしてみていただければと思います。

この記事を書いた人

耕す。編集部

カルチャー創造サイト「耕す。」の編集担当です。お知らせやインフォメーション記事を担当します。