高分子材料SeRM®でコーティング。
住友ゴムグループのダンロップスポーツマーケティングは、スリクソンZ-STAR/Z-TOUR XVの最新モデルを2019年2月8日から新発売すると、2018年11月27日に発表した。
今回のZ-STAR/Z-TOUR XVには、高分子材料のSeRM®(セルム)という新しいコーティング材料が使われており、さらにソフトでショートゲームでのスピン性能が大きく向上したという。
SeRM®とは「SLIDE-RING MATERIAL」を簡略化した名称で、形状復元性、耐傷性、耐衝撃性に優れた新素材で、ゴルフ分野で採用されるのは世界初ということだった。
(編集部のつぶやき)
スリクソンZ-STAR/Z-TOUR XVは、もともと0.5ミリの超極薄ウレタンカバーが自慢で、その薄カバーが硬めの中間層と大口径コアの反発力を引き出す原動力になっていた。そのぶん、打感が硬いなどの評価もあったわけだが、近年ではウレタンカバーにコーティングを施すことで、飛びにつながる反発はそのままで、ソフトな打感とショートゲームでのスピン性能を引き上げていこうという取り組み(Spin Skinコーティング)が行われてきた。今回の高分子材料の採用もその流れである。
ゴルフボールのウレタンカバーは、サーモセットウレタン(熱硬化性)とサーモプラスティックウレタン(熱可塑性)の2種に大別されるが、スリクソンは後者と思われる。製法、素材特性で薄カバーにしやすい反面、粘り感や耐摩擦性という観点でサーモセットウレタンとは明らかな差があり、これが打感やスピン性能の差となって表れる。これを解消する目的としてウレタンカバーに“コーティング”するという発想が生まれてきたのである。
ボールを芝生に置いて写真を撮り、ピックアップするとなんか急にボールがベタベタした感じがあった。朝露に濡れると食いつき感が増すのか? すごいな、高分子材料SeRM®!と思った。 しかし、疑り深いので念のためにサーモセット系の外ブラ人気ボールも同じように芝に置き、ピックアップしてみる。ん〜、同じように急にベタベタする(汗) 私の手、極端に潤いが少ないのが原因? 本当のSeRM®効果は、実際にラウンドで使ってみないとわからないが、いずれにしてもちょっと濡れたらいきなりベタベタ感が出たのは本当です。