勝負は1発目。

1発目で当たらないクラブは、他のクラブに影響する。

実は試打、クラブテストは「1発目」が一番重要です。

なぜかというと、ゴルフではそもそも1発しか打てませんし、同じ状況に遭遇することがまずないからです。それにもっと大事なことは、その1発目の動きには先入観がなく、自分の体が一番正直に反応した結果だといえるからです。

特にプロにテストしてもらう場合、僕は1発目の結果を重要視していました。プロは、運動神経抜群の天才の集まりです。2発目からは調整が入りそれなりの好結果になってしまいます。そのため、1発目のみが、そのクラブの特徴通りの結果になる場合が多いのです。(もっと才能のある天才だと、1発目から合わせちゃうので困りましたが…)

そこを読み取れるようになるのに、少し時間を要しましたが、1発目の違いと、クラブの特性をリンクさせることができるようになって、次の対策もすぐに気づけるようになりました。

これまでの経験からいいますと、

1発目で当たらないクラブは他のクラブに影響するクラブです。

そして、

3発打っても当らないクラブは、うまくコントロールできるようにはならないクラブだと考えています。

そして、これは、ゴルフのレベルに関係のないことも経験でわかりました。一般ゴルファーの方が、違いが良くわかるからです。1発目から、“結果”がハッキリと表れるのです。たいていの場合、“ナイスショット“になるか、“ミスショット“になるか。つまり、打てるか、打てないかになるのでとてもわかりやすいのです。それって、練習すれば克服できることでは?と考えられる方が居ますが、もし、慣れてきて、そのクラブが打てるようになったとしても、他のクラブが打てなくなることが起きるでしょう。

練習して、慣れるということは、そのクラブに体がなじんだということになります。クラブに対する動きができるようになった、ということだと思います。そうなった体に、違う特性のクラブを渡せばまた、当たらなくなるなってしまうのは、想像できるのではないでしょうか?

1発目の重要性、ご理解いただけたでしょうか?

ぜひ、クラブを試す時は、1発目の結果を気にしてみてください。

この記事を書いた人

三瓶大輔

三瓶大輔

Cultivator/ DAISUKE MIKAME
(しごと)
93年よりブリヂストンスポーツゴルフクラブ開発部に所属。主に計測評価グループで同社ゴルフクラブのほぼ全モデル(J’s、 TOURSTAGEなど)に関わりました。01年に同社ツアー担当として渡米、日米のトッププロとコミュニケーションをとるようになりました。03年後半からはアクシネット(タイトリスト)に移籍。総合契約選手を担当する傍ら、若手発掘の一環として有望な学生たちとの交流も始まりました。09年よりウェッジ・パター専任となり、スコッティ・キャメロン、ボブ・ボーケイの2大巨匠から多くのことを学んでいます。現在はその経験を活かし日本国内でボーケイの哲学を広めるため、国内で唯一となるウェッジフィッティングイベントを毎週末開催。これまで担当したゴルファーはのべ1,500人を超えています。
(じぶんのどうぐ)
自分の使う“道具”にも相当こだわっています。ゴルフ歴37年、ありとあらゆるクラブ、スペックをテストしてきました。その経験も加味して、自分なりにゴルフクラブの理想像をもっています。JGA ハンディキャップ最高+1.4。慶応義塾大学理工学部卒。