八和田徳文 
なにをアンラッキーと考え、なにをラッキーと考えるか。ボールが汚れない程度に芝が生えていて、適当に転がる程度に芝が刈られていて、基準通りの直系のカップがセットされ、基準通りのピンが刺さっている。ちゃんとしたルールに準拠したゴルフを楽しむに不足はない。
素晴らしい景観に起伏に、おまけに素晴らしい風が吹いている。これ以上整えるには、燃料や機械や労働力の消費が増えるだけ。
黄色いボールはカラスにいくつも持ち去られたけれど、偶然手に入れた割と新しい糸巻きボールは希望以上に飛んで止まった。贅沢をいえばきりがない。