自然のままで

美しく整備されたゴルフコースは素晴らしいと思う。ただ、どことなく不自然な感じが否めない。ある場所からは美しいけれど、少し離れてみると違和感を感じることが少なからずある。借景を活かしたコースと言われるところでさえ箱庭的で、人工的な感じを受けてしまう。重機が無い時代に作られたコースが素晴らしい、という言葉を聞いたことがあるだろうか。

この言葉は様々な解釈の仕方があるのだけれども、そのひとつに自然の地形を活かしていることがある。

大規模な切盛土ができないから、そこにあわせてプレイルートを設定する。取り除けない岩や、埋め切れない谷も、個性のひとつとして活かす。ツーショットホールなのか、スリーショットホールなのか、それさえもゲーム展開主導でなく、地形に合わせゴルフができるルーティングを考える。何百年もかけて育った地形を人為的に弄らないから不自然にならない。凄くあたりまえのことなのだけれども、こういうコースはとても限られている。

この記事を書いた人

八和田徳文

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー