誰なん?

この3ヶ月はこのパターしか触っていない。他のは倉庫に仕舞ってしまったからだ。

タイガー・ウッズは99年の終わりから、ニューポート2GSSを使い続けている。数試合他のパターに浮気をしたとしても、結局また戻ってくる。調子がいい時ほど道具を変えない人である。それはパターに限らず。

1999年〜ということは、ほぼ四半世紀である。これまではすごいなぁ、さすがだなぁと思っていたと思うが、今朝はふと「シンプルだなぁ」という感慨が浮かんだ。変わらぬ道具を使い、自分自身の調子を見極める。そして自分を微調整する。それがひどくシンプルで、わかりやすく感じたのだ。

調子が悪いから道具を変えてみる。それが事態を複雑にしてしまうのかな、と思った。とくに我々アマチュアが調子を崩すたびに道具を変えてしまったら、始まりがどこで、自分の土台が何であったのかわからなくなりそうだ。

この四半世紀、あれやこれやとウッズ様よりも多くのパターを使ってきた自分に気づいてしまい、いったいおまえは「誰なん?」と思わざるを得ない。どこへ行くつもりだったのだろうか、と。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在