朽ちていくモノと

使った小物のメンテと補充。無塗装のティペグにはゴルフ場の土が染みている。

ラウンドから帰ったら小物ケースからティやらボールマークやらを全部出す。ボールなども使えるものと練習行きのもので分ける。マイ目土バッグは砂を払って陰干しにする。帆布はカビやすいので、湿った砂を入れていた日は注意が必要だ。必ず、しっかり乾燥させてから仕舞いたい。

使うごとクタクタになっていくスコップレスターフエイドバッグ

宅急便送りのラウンドでは、スコップを使わないで済む「スコップレスターフエイドバッグ」をキャディバッグに忍ばせていく。これに使われている見るからに「安そう」な帆布は、目が詰まっていないぶん非常に柔らかい風合いになる。使うほど「袋」のようになっていく感じがたまらない。安そうだからこそ、この味が出る。この抜けた感じ。インド製の良さだと思っている。

砂を入れると、ぷくっと底面が丸くなり、そのフォルムが「なんともかわいいな」。ラウンド中も密かにほっこりしてるのだ。趣味なんだから、気に入ったモノで気ままにすればいい。一緒に育ち、朽ちていく。愛せるモノたちとゴルフをしていくのだ。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在