昨日、5セント硬貨が1964年当時のThe Wison 8802であるかどうかを見極める、一つのスケール(ものさし)になる、という話題を書きました。こちらです。
フェースの高さが5セント硬貨と一致すれば、オリジナルの可能性が高い。それがコレクターの間では常識になっていますよという話でした。
8802、つまりウイルソンのデザインド・バイ・アーノルド・パーマー型のパターは、いつしかNAPA型と呼ばれています。Titleist SCOTTY CAMERONパターの同型モデルが、NAPAだからです。ANSER型もいつしかNEWPORTタイプと呼ばれるようになっていますので、キャメロンパターにはオリジナルを超えるパワーと魅力があるということでしょう。
キャメロンパターの最大の魅力はなんだと思いますか?

私は、名器パターのオリジナルを研究し、しっかりとよいところを踏襲して同型を作り上げているところにあると思っています。オリジナルに対する強いリスペクトを感じるのです。
知人が持っていた「NAPA」に5セントスケールをあててみました。寸分違わず「合致」しました。
本質を踏み外さずに、さらに高い完成度を感じさせるからこそ、オリジナルを凌駕する強烈なパワー、そして魅力を放つのでしょう。個人的には、あくまでも「パーマー型」と呼びますが、Wilsonがパワーダウンしている今となっては、このかたちは「NAPA型」と呼ばれても致し方ないと納得したところです。