瞼の裏のリアリティ

最近、絵を描いている。描きたいのは「リアリティ」だ。

印象に残った光景を鮮明に映し出したい。

そのために考えたこと。それが鮮明に描かないことだった。

印象に残った光景は、目を閉じれば浮かんでくる。心に深く刻まれた光景ならばなおさらだろう。

その光景を直接「描こう」とすることは、いかにも無粋だと思った。

人は自分なりに、加工して、美化して、脳内に光景(映像)を保存している。

やれることは、記憶を呼び覚ます「きっかけ」を描くこと。

キャンバスに同色で描き、最後にさらに白くコートしてしまう。光景に想いを宿す人だけが、この不鮮明な絵をリアルな映像として観ることができる。

その景色を知らぬ者、思いを奪われなかった者にはまったく見えてこないが、想いのある人にはこれ以上ないくらい鮮明に浮かんでくる「あの光景」。目を閉じてこそリアルに浮かび上がってくる自分だけのメモリーだ。

Title/J・RESPECT ©︎Cluber2021 

なんですか、コレ? という人が大半だ。

この「光景」に想いを留めた人にしか浮かび上がらせることができない、瞼の裏のリアリティがある。

 

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在