Play the ball as it lies, but…

天然芝が痛むから、という理由で通年人工芝のティグランドを用意するコースが増えている。滑りの悪い不陸のあるロングパイルの人工芝は正直言って好きでない。ティアップが必須になる、とティアップが可能である、ということは意味合いが随分と違う。

天然芝が痛むから、という理由で冬期のフェアウェイ直打ちが禁止されるコースが英国にはある。カーリングしたそのマットのライは見た目より悪くない。何しろダフっても芝も痛まない。さすがR&A推奨品である。

ルールもエチケットもマナーも守るためにあるのだが、その本意を理解することが大切だ。守っているからいいじゃないか、と意固地になるのはスマートじゃない。あるがまま、が担保されないルールが増える前に気付くべきだろう。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー