「手は体の外に出た脳である。」
ドイツの哲学者 イマヌエル・カントがそんなことを言っていたと色々な方が書いています。この翻訳はなんとなく微妙ですね。日本語としてスッと入ってきません(汗)
でも、指先に脳と直結したセンサーがあることは間違いないでしょう。
「暗闇であなたの背をなぞった その輪郭を鮮明に覚えている」ウェ。
と、米津玄師もLemonの歌詞に書いてますが。
指先でなぞったから、記憶しているのです。
何十年もタバコを吸っていると、その指先が覚えてるんでよね。その感覚を。
それはもう驚くほど鮮明に。
だから、禁煙を始めて数日経ち体内からニコチンが抜けちゃっても、なんとなくイライラ・そわそわしてしまうんだと思います。タバコを指に挟んだりする所作も含めて「喫煙」ですから。
なので、代わりに「木のたばこ」を指先で挟んで、脳に吸っていると錯覚させるのです(笑)
友人ご夫婦が揃って禁煙するらしいので、久しぶりに「木のたばこ」を作って送りました。タバコをやめるのではなく、「木のたばこ」を始める。そんなふうに思ってほしいですね。銘柄を変えた気分で。
タバコみたいなものを指に挟んでるだけでも、結構満足するものです。