季節が巡ったこと。日々の風景が教えてくれます。湯呑みから湯気があがるようになりました。差し込む逆光が湯気を際立てます。懐かしい光景です。
お盆も湯呑みも急須も。めったに新調しなくなりました。変わらないモノたちが作る季節毎の風景。一年前となにも変わらない景色に、懐かしさと安堵。ひと巡りしてこれたことへのありがたさを感じるようになりました。
飽きることのないモノに出会うこと。変わらない日常。そういうものがいちばん難しく、尊い。そんなふうに思えます。世の中は、変わらなくちゃいけないことで溢れていますが、きっと変わらないもの見つけるために、今、変わらなくてはいけないのでしょう。
“持続可能”とは、変わらないで済む状態、なのかもしれません。