巡りの感じ方

十河隆史さんの作る定番の湯呑み。粉引のうつわは茶渋を吸って育ちます

季節が巡ったこと。日々の風景が教えてくれます。湯呑みから湯気があがるようになりました。差し込む逆光が湯気を際立てます。懐かしい光景です。

お盆も湯呑みも急須も。めったに新調しなくなりました。変わらないモノたちが作る季節毎の風景。一年前となにも変わらない景色に、懐かしさと安堵。ひと巡りしてこれたことへのありがたさを感じるようになりました。

飽きることのないモノに出会うこと。変わらない日常。そういうものがいちばん難しく、尊い。そんなふうに思えます。世の中は、変わらなくちゃいけないことで溢れていますが、きっと変わらないもの見つけるために、今、変わらなくてはいけないのでしょう。

“持続可能”とは、変わらないで済む状態、なのかもしれません。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在