多様化の源

雑誌CHOICE掲載のために撮影したマイクラブ。他の賛同を必要としない自己満足の世界。撮影/阪上恭史

「そろそろ飛んで曲がらない以外の提案はないんでしょうか?」

飛んで曲がらないが売りの新製品発表会でそんな質問がベテラン記者から飛んだ。ドキリとした。質問されたメーカー側も戸惑っていた。だって、飛んで曲がらないはゴルファー永遠の夢でしょう?そう言いたげだった。

ドキリとしたのは私も過去、奇しくも同じお相手に同じような質問をしたことがあるからだ(もちろんもっとやんわり、遠回しに)。その時も質問意図が伝わらず、具体的な回答は得られなかった。それが3年前のことだ。

今は、もうその種の質問はしないと思う。なぜなら「道具」のあり方は、使う側が決めると思っているからだ。「飛んで曲がらない」以外の商品しかないのだとすれば、「飛んで曲がらない」以外を望む声が少ないからなのだろうと思う。それで不足なら、他に何かないの?と聞くのではなく、こういう「道具」もあったらいいなと伝えた方が、相手側も返答しやすいだろうと、今は思っている次第だ。

いや、今は個人的な想いをぶつけることすらしないだろう。なぜなら、メーカーで売っていなくても、自分で使いたいモノは勝手に工夫してだいたい手にできているからである。私のニーズを満たすモノを提案したとてたくさん売れるわけでなし。相手側としても興味ないだろうと思う。

個人的には、自分がこういうゴルフをしたい、そのためにこういう「道具」が欲しい!常にそう考えられる人でありたいと思う。他の人がどう言おうが、トレンドでなかろうが。こういうゴルフをしたい!を大切にして道具を選びたい。

その考えからいけば、飛んで曲がらないドライバーが欲しい!トレンドを追いたい!というのも、それがニーズだ!というなら、自分と同じだと思っている。これがしたいが違うから、違う道具が必要になる。それが多様化の原点だ。

選択肢は示されるものではない。待つものではない。

そんな気がする。

 

トップ画面のサムネール写真は、知人が自費で作った「自分で使うための道具」です。

 

 

 

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Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人