ボールから離れて構える

21.4世紀ゴルフ (107)

今回はちょっと「やってみてほしい」ことのご提案です。

拇指丘にバランスよく体重をかけるようにすると、ボールとの距離も適正になりやすい

私はアマチュアの皆さんはアドレスでボールに近く立ち過ぎる傾向が強い、と感じています。そこで、できるだけボールから離れてアドレスしてみることを試していただきたいのです。 

ボールに近づいて立った方が、ボールにフェースを当てやすく感じる方が多いかもしれませんが、近くに立つほど、身体が邪魔して腕とクラブを上手く振ることができません。

結果として、バックスイングもダウンスイングも腕とクラブを通すために身体を引くスイングになりやすくので、軌道が定まらずうまくボールに当たらなかったり、曲がったりすることになるわけです。

他にも近くに立ち過ぎる原因はあります。

①アドレスで体重がカカト寄りにかかっている。
体重を両足の拇指球にしっかり乗せてみてください。これまでカカト寄りに体重が乗っている方は、体重は前に出ますから今までよりもボールに遠くなるはずです。

②身体と腕の一体感がないといけないと思い込んでいる。
身体を回しながらバックスイングする、腕でクラブを上げてはいけない、脇を締めておかないといけないと考えている方です。
おそらくスイングするのに非常に窮屈感があるのではないでしょうか。これではクラブを上手く振ることができません。

ボールから離れて立つことの意味は、以下の2つです。
・スイング中、身体とボールとの距離を一定に保つこと。

いつも両足の拇指球に体重をかけて構えることでボールとの距離は一定します。スイング中も体重が拇指球から外れなければ、インパクトで必ずクラブヘッドは元に戻ります。

・特にダウンスイングで、身体の前を腕とクラブがスムースに通るようにスペースを作ること。

腕(右手)でバックスイングをしてOKです。手打ちのようなイメージですが、左手もクラブを握っているので、身体を回転させる意識を持たなくても自然と必要なだけ回わります。

出来るだけボールから離れて腕だけでクラブヘッドを振ってみましょう!

これまでボールの近くに立っている方は、横振りのイメージになったり、はじめは身体を引いてしまうクセがあるのでボールに届かないかもしれませんが、体重を拇指球から外さないように意識すると届くようになります。

思いのほか、楽に、しかもクラブが上手く振れてスピードも正確さも出ると思います。また、フルショットだけでなくアプローチやパットも正確に打つことができます。

お試しを。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員