一石三鳥

目砂袋を持参しておけば自分のディボットを見失うことなく目砂が出来る、朝露や霜でグリップが濡れることがない、目立つのでクラブを忘れにくくくなる、袋を持っているだけでこれだけのメリットがありますよ。

霜の季節なりました。ヘアマニキュアのような着色で芝は緑を保っておりますが、もう伸びることはありません。あなたの作ったディボットは来年の夏まで芝が生えることはなく、自然に復活することはありません。ですから、出来ればディボットには適量の目砂を入れ、靴裏でそっと均し踏みつけておいて貰えれば嬉しいな。
そんなことはコース管理がすればいい、尤もなご意見だとも思いますけれど、テーブルマナーと同じように考えて貰ったら如何でしょうか。高級レストランでない普通のゴルフコースには、あなたの食べこぼしたパン屑やソースを掃除するスタッフは常駐していません。閉店後、お客様を迎える前には精一杯、できる範囲で掃除はしています。ですから、あなたの後に着座した方が気分を害さないように、袖を汚さないように、汚したものくらいは片付けておいて貰えれば嬉しいですね。
同じ倶楽部に集う仲間から、ゴルフは上手いけど行儀がね、なんて言われたら残念ですもんね。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー