グリーンに辿りついてしまえば、なんてことないじゃんと思う。
ティグランドで感じていたプレッシャーの意味がわかると〝ああ騙された〟と思う。
想像していたよりも随分広く、奥行きのあるフラットな大地だったのだ。
人工的なデザインのバンカーを配することなく、その地に生えている植物をハザードとして利用する。
見失えばロスト、リカバリーショットはとても難しい、バンカーより強烈なハザードである。
そしてバンカーのように砂の補充や都度の整備を必要としない、小動物も住めるエコフレンドリーなハザードである。
グリーン面を高台におき、あえてちょっと隠すことで想像力を要求する。
見えるところに打つ、見えないところに打つ、手前に刻む、技量と風とで判断させる。
階段をのぼるか、ちょっと遠回りしても緩いスロープをのぼるか、体力に合わせて選択できる。
多様性と包摂に配慮した優れたコースデザインのひとつだと思う。
Balcomie Links #16 162y Par3, Spion Kop
A tricky uphill par 3 that always plays one club more. A bunker to the right can be seen from the tee. Hit the middle of the green and you are in good shape. https://crailgolfingsociety.co.uk/
このホール、ゴルファーに求められているのは技量よりも判断力と勇気。
ここをホームにゴルフを嗜むメンバーはきっと素敵なゴルファーだろうと思う。