雪化粧もわるくない

雪を纏ったゴルフコースにはっとさせられた。バンカーもない、フェアウェイもラフもない、ただピンフラッグが立っているだけのゴルフコースが美しかった。

ショートパー4のホールは難なく松のうえを越せるダウンヒルのレイアウトだが意図され植えられたものでない。地山を大きく削ることなく丘陵に設定されたグリーンエリアにどう寄せてくるか、球筋や風や転がりを意識するだけで楽しめる。

バンカーが何処にあれば妥当なのかフェアなのか、そもそも不要なのではなかろうか。フェアウェイってそもそもなんだっけ。これが何番ホールで前後がどんなホールで、だからこうがいい、なんて話をゴルフ好きと集って焚火を囲んでするだけで十分楽しい。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー