ひと手間

購入したパーカーのスピンドル(紐)を付け替える。これを面倒だと思うか、楽しんでやれるか。悪戦苦闘しながらも、少し楽しげな大人たちを見て、ある意味これは踏み絵のようなものかもしれないなと思った。

愛用具を買ったまま使うのか、ひと手間かけてほんの少しでもカスタムするのかでは愛着が違うような気がする。たとえば、アイアンの刻印の色を変えるだけでも、自分だけの特別な道具になった気がするものである。機能性に影響しないカスタム。そういうのが好きである。

もちろん、刻印の色を変えてしまったら「売るときに査定が下がってしまう!」という意見もあるし、その感覚は否定はしない。またデフォルトの完成度に惚れて、それをリスペクトしたいという気持ちもあるだろう。それもまた素敵である。

ひと手間かける。手間とは、文字通り手を動かす労力であり、要した時間のことである。個人的にはその手間自体が楽しい。でも、だからみんなでやろう!なんて1ミリも思わない。そんなのは個人の自由である。

ただ、似たような感覚を持った人には出会いたいと思う。事務所をショップ化したいと思ったのも、そういう理由。人と出会うためだ。

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在