同じモノを飽きずに使い続けるためには、お楽しみが必要だ。個人的にはそのお楽しみは“エイジング”である。使い込むうちにいい感じに育っていく。そんなモノであることが愛用する条件になる。
FOR TURF AIDERのグリーンフォーク。
ステンレス無垢でも十分いい感じに育つと思うが、それに銅メッキしたバージョン、その上にさらにクロームメッキを重ねたバージョンも作ってみた。
ステンレス無垢は、昭和の栓抜きのように使用するごとにバレル研磨の文様が薄まり、端のほうからテカテカ光ってくるのがたまらない。
銅メッキは、10円玉のごとく。手に触れる部分は黒ずみ、地中に入る刃先はピンク色に光る。もっとも使っている感を楽しみやすい仕様だ。
銅下&クロームメッキバージョンは、もっともマニアというか上級者向け😅 狙いは使っていくうちに刃先のクロームメッキが削られ、中の銅メッキが露出してくるところにある。80年代までのプロのアイアンやウェッジのイメージ。それをグリーンフォークに重ねているわけだ。
しかし、鍛造アイアンとまったく同じメッキである。これがなかなか傷つかない。私も一年使ったがメッキが削られる気配すらない。これは自分の代では銅下露出を拝むことはできないかもしれない、と思っているところだ。エイジングされた姿を見られないかもしれないが、それを承知で使い続ける。そんなところが「上級者」的とする所以。わりと気の長い話なのである。
いずれにしても、ポイントは決して 落とさない、無くさない ことだ。そして、ラウンド回数を増やし、積極的にピッチマークを修復して回ること。せっせ、せっせと人のぶんまでやらなければ、現世でかっこいいエイジング姿を拝むことはできないのだから😅
落としたら涙が出てしまう。そんな愛着を小さな道具に持てたなら幸せだ。