フランジ

パターの進化の基本って「フランジ」を付けていくことなんだろうなって思う。

簡単に言えば、ソール幅を広くしていく。

アイアン型だった昔のパターに「フランジ」を付けて大人気になったのが「デザインド・バイ・アーノルド・パーマー(8802)」。T.P.A.18はさらにワイドフランジにしたモデル。これをもっとワイドにいこうとすると、ネオマレットと言われる最新型になる。

ワイドフランジにすると、どうなるか。「8802」と「T.P.A.18」を打ち比べただけですぐにわかる。「8802」に慣れている筆者にとって「T.P.A.18」は、思い通りにヘッドを動かせないモノ。感覚とは少し違う動きをするのでヘッドの動きに自分を合わせる必要がある。

ヘッドの動きに自分を合わせる。そうすることで「一貫性」を得ることもできる。それをオートマチックと呼んでいるのが最新マレットパターの世界だ。

自分の感覚に合ったフランジ(ソール)の幅を見つける。同じフランジでもネックの種類で動きが変わる。ヘッドがバックスイング方向にセットバックされるようなネックなら、さらにヘッドの動きに自分を合わせた方がいい。

これはパターの話に限らない。ゴルフクラブの進化と進化した道具を使いこなすために必要な「気構え」の話である。

 

余談だが、「T.P.A.18」のネックセルは「ジョージロー・スポーツマン ウイザード600」のオリジナルセルと酷似している。これを見るとT.P.A.シリーズの生みの親、テリル・R・マッケイブは相当なパターマニアで、こだわり屋さんなんだろうと推察できる。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在