ゆるめる

きつく締め付けていた紐を少しだけ緩める

ゴルフクラブの記事を書いていると、

「許容性」「寛容性」といった言葉を頻繁に使う。

Forgiveness ミスショットに対する「許容性」をいう。

僕らの暮らし。

自分の失敗に対しては「許容性」を求めるが、人の失敗にはどんどん「寛容性」が失くなっている。とくにSNSでのコメントをみているとそんな気がしてならない。無記名をいいことに、すぐに死ねや、死んでよしと処刑しにかかる。

ここで最近読んだ本「日本の言葉の由来を愛おしむ」より、ご紹介。

「許す」とは。ゆるめる、からきているという。

緊張の糸をゆるめる。きつく縛っていた靴紐をゆるめる。そうすると、少しだけ穏やかになれるという。やさしくなれるという。

許すとは、いきなり、なにもなかったことにしろ!ということではない。張り詰めた気持ちを少しだけゆるめてみようよ。それくらいのニュアンスなんだとか。

気持ちをちょっとゆるめるだけで、ひとにやさしくなれたりするのだ。

語源の中にある先人たちの気持ち。“進化した”僕たちは知るべきかな。

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在